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ロシア航空のイリユーシンИл-62Мでござゐます。イリユーシンはいいねえ。ソ連の生み出した文化の極みだよ。
ちなみに、ロシア語の転写としては「イリューシン」より「イリユーシン」の方が適切だったりします。どうでも良かったね。 ロシア航空は、2006年にロシア航空とプルコヴォ航空が合併して生まれたロシア連邦の航空会社。大統領や首相なんかが外遊する時に使われているので、政府専用機を主に運行しているイメエジが強いですが、通常航路も多く運行している普通の航空会社です。今はアエロフロート・ロシア航空の子会社になっています。 旧プルコヴォ航空のИл-86。(Schuco-Schabakの1/600) Ил-62は1960年代に導入されたソ連邦の長距離旅客機で、1995年までゴルブーノフ記念カザーニ航空生産公団(КАПО)で製造されていました。初期型はエンジンがショボくて燃費が宜しくないなどの難点を抱えていましたが、1970年代にこれらの問題を克服した改良型Ил-62Мが開発され、世界中に輸出されました。その後長い間、東側諸国の長距離輸送を支えていくことになります。 ロシア航空は2011年現在、6機のИл-62Мを保有していますが、これらは全て政府専用機として運行されています。ロシア航空が運航している政府専用機用の機体の垂直尾翼には、通常の三色旗(ベーシク)ではなく、ロシア連邦の国章が描かれています(但しИл-96-300に関しては、民用機同様三色旗が描かれています)。 ロシアの象徴である双頭の鷲。ロシア語ではдвуглавый орёл(ドヴグラーヴィイ・オリョール)と言いますの。ちなみに、このモデルの尾翼とエンジンはプラスティック製です。くれぐれもぽっきりやってしまわぬよう。 尚、Ил-62Мに限らず、ロシア航空が現在運用しているロシア製航空機は殆ど全てが政府専用機で、民間の商業路線に投入されているロシア機はАн-148のみです。(アントーノウは一応ウクライナの企業ですが、ロシア航空が運行しているАн-148は、ロシア連邦のヴォローネシュ株式航空機製造会社〈ВАСО〉でライセンス生産されている機材)。国産機が競争の激しい民間路線で淘汰されていく中、せめて国家の顔たる政府専用機くらいはロシア製で固めたい!ということなのでしょうか。 Д-30エンジンが4本も付いてくるお得感。初期型ではНК-8エンジンが使われていました。こいつらが黒煙を吐きつつ迫ってくる様子には、名状しがたい禍々しさを感じます。 ちなみにこれの後継機がみんな大好きИл-86となりますが、こちらはどちらかと言うとダメな子だったので、Ил-62も長く運用され続けました。 これくらいの大きさ。ロシア航空はサンクト・ペテルブルクに拠点があるので、「レニングラート」と較べてみました。 おまけ動画 ロシア航空はこんなに凄い航空会社ですよーという動画。冒頭に出てくるТу-154Мは、前身であるプルコヴォ航空との混合塗装になっていますね。 モニノ(モスクヴァ郊外の町・野外航空博物館がある)の野原に着陸する無印Ил-62。こういう非整地にも強いのが、多くのソヴィエト航空機の特徴でした。 ロシア航空のИл-62М。マルタと言うことはマルタ国際空港なのでしょうか。 PR |
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