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ねんがんの いーるはちじゅうろくを てにいれたぞ!

Gemini Jetsの1/400スケール・Ил-86・アエロフロート・ソヴィエト航空仕様(СССР-86015)です。さすが1/400だけあって、すごく…大きいです。1/200とか1/72とかに較べるとそうでもないとか言わない。

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こうやって並べるとあんまり大きく見えないですね。

Ил-86ってなあに?
Ил-86は、嘗てのС・В・イリユーシン記念設計局(現在の公開株式会社『С・В・イリユーシン航空複合体』)が1970年代後半に開発した、ソ連邦初のワイドボディ・ジェット旅客機(所謂"аэробус"〈アエローブス〉)だよ!ソヴィエト航空界の期待を集めた(多分)Ил-86だけど、当時のソ連邦のターボファンエンジンは大変ショボかったので、燃費が悪く、図体の割に航続距離が短い中途半端な飛行機が出来上がってしまったよ!結局100機程度が製造されたのみで、今ではほぼ全機が退役しているよжаль!

これだけだとなんだか碌でもない飛行機みたいですが(まあ割りとその通りなのだけれど)、そのスペックの微妙さも含めて何故か非常に愛らしいのです。大型旅客機としては欠陥が多かったИл-86ですが、何しろ東側初のワイドボディ機という記念碑的な航空機ですし、また航空大国ソ連邦で製造された最後の本格的な旅客機(実際にはИл-96がありますが、こちらが導入されたのは連邦の解体以降なので、実質的にИл-86が最後と言えます)という意味も大きいです。ソヴィエト航空機萌えとしては、捨て置くわけにはいきません。ちなみにポーランドのPZLがひっそりと開発・製造にかかわっているので、純ソヴィエト製と言えるかと言うと微妙だったりするのは内緒です。

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他のスケールのИл-86たち。左から1/400、1/500、1/600。

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お馴染みのアエロフロート・ロゴ。細かいなさすがGemini Jetsこまかい。外観は同時代のエアバス機やボーイング機なんかとあまり変わらない筈のИл-86に、やたらソヴィエトっぽいイメエジを覚えてしまうのは1つに、最大のカスタマーであるアエロフロートがかなり後までこういう古臭い塗装のまま運行し続けたからのような気もします。

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安心と信頼のワイドボディ。座席を最大で横に9列並べることができます。ぶっとい飛行機って素晴らしいですね!ちなみにソヴィエト時代は、今と違って機体の両側ともキリル文字表記です。

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写真だと判り難いですが、Ил-86の最大の特徴の1つ、下部デッキにある乗降口もちゃんと再現されてゐます(前輪の後ろの辺りにある枠)。キャビンに付いてるやつは、非常用にしか使いません。他のソ連邦製旅客機と同様、Ил-86は設備の乏しい地方空港での運用も念頭に入れて設計されました。乗降口が貨物エリアと同じ高さにあるのはその為です。

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性能の微妙さに定評のある低バイパス比のクズネツォーフНК-86ターボファンエンジン。Ил-62の無印版や、Ту-154А/ Бに搭載されてたやつの改良版です。このモデルのНК-86はプラスティック製なので、扱いに注意です。

余談ですがИл-86就航と同じ年に、ウクライナのО・Г・イーウチェンコ記念ザポリーッジャ機械製造局「プロフレース」が高バイパス比ターボファンエンジンД-18Тを完成させています。これは大型輸送機Ан-124やАн-225が搭載している高性能エンジンです。西側と較べるとゆっくりですが、ソ連邦のエンジン技術も着実に進歩していたということです。

ちなみにИл-86の後継機として、高バイパス比エンジン・アヴィアドヴィガーチェリПС-90を搭載するなど大幅なアップグレードが施されたИл-96という航空機があります。これはИл-86とは異なり、同時代のエアバスやボーイング社製の航空機と較べても遜色のない性能を持っていますが(紅魔郷だとИл-86が大ちゃん、こちらはパチュリー程度にスペックが違う)、初飛行直後に祖国が消滅したりいろいろあったので、残念ながら現時点で20機程度が細々と製造されているのみです。

更にИл-96の最大のカスタマーであるアエロフロートは続々とB777やB787など新鋭機の導入を進めており、同機には正直あまり将来性があるとは言えない状況です。В・Б・フリステンコ・ロシア連邦産業貿易大臣も最近大型旅客機の開発・生産に否定的な態度を示していることもあって、残念ながら近い将来Ил-86やИл-96のような規模の旅客機がロシアで製造されることはないでしょう。イリユーシン先生の次回作にご期待ください!

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ぼくの住所はソ連邦~♪

さてGemini Jetsのラインアップには、今回のИл-86のような1/400サイズのソヴィエト機がちょくちょく加わるので、誠にありがたい限りです。同社の航空機模型は細かいところまでよく再現されており、全体的なクオリティも高いのでお薦めですの。Ил-86では、他にアルメニア航空と新疆航空がリリースされています。イリユーシン好きな方は是非。

おまけ動画

ソ連邦対外貿易省が制作したИл-86の宣伝。当時のソ連邦でИл-86が如何に期待を集めていたかが窺えます。


Ил-86の初商業飛行(モスクヴァ―タシュケント間)を撮影した記録映像。タイトルは1983年となっていますが、1980年の間違いでしょう。ちなみにこの日は小生の誕生日と同じです。これって運命かしら?尚、この時のフライトでは、アエロフロート・ウズベキスタン管理局のВ・А・ツィブリキンが機長を務めています。当時総飛行時間2万時間のベテランです。

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