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今日の一枚
100ペセタ紙幣(スペイン・1928年)
DSC02641.JPG







下にある岩波文庫と同じ位の大きさです。でかいですね。更に下の「苺ましまろ」と較べても、やっぱりでかいです。一昔前のヨーロッパの紙幣には、財布に入れるのに難儀しそうな大きなものが少なくないです。

発行されたのは1928年なので、ミゲル・プリモ・デ・リベラ(Miguel Primo de Rivera)政権下でペセタが暴落していた時期ですね。3年後には世界恐慌の波がスペインにも押し寄せてくる上に、王制が廃止されて第2共和制が成立するので、経済的にも政治的にもかなり混沌としていた時代です。

紙幣の意匠ですが、表にはスペインを代表する文豪ミゲル・デ・セルバンテス・サアベドラ(Miguel de Cervantes Saavedra)の肖像と、マドリードのスペイン広場にあるセルバンテスの記念碑が描かれています。セルバンテスは「ドン・キホーテ」なんかで有名ですね。カスティーリャ語文学の金字塔的存在です。小生が2005年にスペインに行った時には「ドン・キホーテ」発行400周年祭が祝われていましたし、当時在籍していた大学のスペイン語学部でも色々催し物を開いていました。ちなみに裏側は画家のルイス・メネンデス・ピダル(Luis Menéndez Pidal)による、「ドン・キホーテ」の一場面の絵。尚、下部にイングランドの印刷所で造幣された旨が記されています。国外で紙幣を発行している、若しくはしていた国は珍しくないので、確認してみると面白いです。

ところで全然関係ないですが、書店の語学書の所に置いてあるポルトガル語の参考書が殆どブラジル・ポルトガル語仕様なのが気になる年頃です。まあそっちの方が需要が多いのは分かりますが、なんだか釈然としませんね。小生も最初に覚えたポルトガル語はブラジルの、それもリオデジャネイロの若干癖のあるやつでしたが、ポルトガルの柔らかな感じのポルトガル語も大好きなので無視しないで欲しいです(あとアンゴラとかカーボ・ヴェルデとかも忘れないでね!)。

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